2013年10月4日金曜日

研修報告 その2【ディスカバーJAPAN「だし」オープンカレッジ東京(in明星大学)に参加して】

前回に引き続き、8月に行った研修について、学生からの報告をお届けします。
今回は、3年生の櫻井美里さんのレポートです。
本文中にもありますが、櫻井さんは今年からはぴねす☆のスタッフに加わってくれました。
サポーターとしての経験もないまま、スタッフになったので、わからなくて戸惑ったことも多かったと思いますが、毎回とても積極的な姿勢で取り組んでくれています。

では、櫻井さんのレポートを紹介します。


ディスカバーJAPAN「だし」オープンカレッジ東京(in明星大学)に参加して

 

櫻井美里

 

私は、今年から「はぴねす」に入りました。はぴねすの講座に参加したのもまだ一回だけですし、今回のディスカバーJAPANも初めて参加させていただきました。そのため、とても新鮮な思いで臨みました。

率直な感想を言うと、とても楽しかったです。そして、参加させてもらっている間、私はいろんな思いを抱き、とても充実とした時間でした。グループで3つのだしをそれぞれ何のだしか話し合う際、グループの皆でだしの匂いを嗅いだり、色を見たり、「このだしは湯豆腐に合うだろうか」などと考え、意見を出し合いました。その時、知的障害をもつ人もそうではない人も関係なく、意見を出し合い、他の人の意見を聞いたときに「私もそうだと思う」と共感したり、「それは違うのではないか」と時には反対意見も出たりしました。その中で私は、とても良いグループワークだと思いましたし、知的障害をもつ、もたない関係なく共に同じ時間を過ごしていることがとても嬉しく感じました。そして、グループで決めたそのだしは、正解しているものもありましたが、残念ながら不正解のものもありました。しかし、共に喜んだり、悔しい気持ちになったり、グループの皆で気持ちを共有し合い、とても楽しかったです。終わったあとは、皆で「ありがとう」、「またね」などの言葉を交わしました。また皆さんに会えたらいいなと思いました。このように、かかわりの輪が広がっていくことはとても嬉しいです。このような思いを、初めてはぴねすの講座に参加したときにも感じたことを思い出しました。

今回感じたこの思いを大事にして、今後のはぴねすの講座でも一人一人とのかかわりを大切に深めていけたらいいな、と思います。そして「共生」ということについても、改めて考えていきたいと思います。今回、ディスカバーJAPANに参加できてとても嬉しく思いますし、本当によかったです。参加させていただいたことを感謝したいです。またこのような講座が開かれたら、ぜひ参加したいと思います。


櫻井さん、ありがとうございました。
人と人がつながるためには、「楽しさ」「うれしさ」時には「悔しさ」といった体験や感情が共有できることが大切だと気付かせてくれる体験でしたね。

障害のある方と関わるとき(例えば、ボランティアなど)、「優しさ」や「憐み」、そういったものが前面に押し出されてしまいがちですが、それでは長く付き合っていくことはできません。また、双方が影響を与え、補いあう相互的な関係ではなく、一方的に尽くす関係性になってしまいます。

『だれか、ふつうを教えてくれ!』という本の中で、筆者の倉本智明さんは「共生」について、時間と場所をただ共有することではない、と述べ、さらに次のように語っています

「今の目の前で進行している事態に、自分が何らかの影響をおよぼし、またおよぼされる位置に立つこと、そこから得られるよろこびや興奮、そして、時には失敗がもたらす苦しみの感情を他の参加者と同じだけの可能性でもって味わうことができてはじめて、本当の意味で『参加した』ということが言えます。

そして、このような参加が全員に保障されていなければ、「共生」が実現したとは言えない、と結んでいます。
レポートを読んで、「共生」に関するこの文章を思い出しました。

櫻井さんの報告の中では、参加者同士が同じように楽しんだり悔しがったりしている姿が浮かび上がってきます。オープンカレッジ東京が目指した「共生」の取り組みは、ねらい通り実現していたようですね。
今後は、共生を実現するために、どんな仕組みを考えてどのように講座を組み立てたのか、その方法について考えていくと、より深まっていくと思います。これは、はぴねす全体で取り組みたい課題ですね。

では、次の報告を楽しみにお待ちください。

2013年9月25日水曜日

研修報告 その1 【OCTディスカバーJAPAN「だし」を受講して】 

9月も後半、大学も後期の授業がスタートしました。

先日のブログで予告した通り、8月31日に明星大学で行われた「オープンカレッジ東京」にはぴねすのスタッフ3名と参加してきました。
当初は見学の予定でしたが、会場を訪れると当日参加も受け入れているとのこと。なんてラッキーなんでしょう!
もちろんお言葉に甘えて、学生スタッフ3名は、他の受講生に混じって一緒に講座を受けさせていただきました。
 ちなみに、オープンカレッジ東京は、「いっしょに学び、ともに生きる」を合言葉に掲げ、障害のある人だけでなく、すべての人の生涯学習ニーズに応えることを目的にしています。そのため、受講生も障害のある方に限定していないところが大きな特色です。

では、はぴねす☆のスタッフから届いた報告を紹介したいと思います。
第1弾は、3年生の相田康元くんからのレポートです。


オープンカレッジ東京ディスカバーJAPAN
「だし」を受講して

8月31日 

静岡英和学院大学3年 相田 康元

 

オープンカレッジ東京に参加するのは初めてになります。

私は、大学のボランティア団体“はぴねす”に所属しており、何回か障害のある方にボランティア活動の経験があるのですが、自分が彼等と同じ立場になって一緒に講座に参加したことがなかったので、今回はいい経験になりました。

 今回の講座では、日本に複数個ある“だし”を比較する、という内容でした。

私は普段から料理をしないので、“だし”の違い以前に、“だし”にも種類が多くあることに驚くレベルからスタートしました。

講座のはじめは、私のように“だし”についてまったく知らない人のために、日本の各地域でどの“だし”が頻繁に使われているか、また多く生産されているか、などの基礎知識を教わりました。この講座では、クループを作りみんなで協力しながら作業していくシステムで、メンバーも障害のある人(軽度)と障害のない人の混合で組まれました。

“だし”の比較方法は「匂い・味・色」の3つの観点から比べました。この講座で使用した“だし”は、「昆布・煮干し・鰹節」でした。あらかじめ、違いがある!とわかっていたので、3つの“だし”の比較はスムーズに進みました。幸いグループメンバーも私と同じ意見で、難なくことが運びました。ちなみに、『私の感想』ですが昆布は、無臭・無味・薄い。煮干しは、魚臭い・変な味・昆布よりは濃い。鰹節は、若干魚臭い・変な味・濃い…です。

最後に答え合わせをしました。結果はパーフェクトでした!!

 私自身が受講生となって講座に参加したことが無かったので、とてもよい経験になりました。普段は講座を運営する側なので、参加する側の気持ちを知れて、今後のはぴねすの運営に役立てると思います。ついでに、料理についての知識を得られて、一人暮らしをする機会があれば、役立てたいと思います。


相田君、ありがとうございました。
受講生の立場になって気付くことが、沢山あったようですね。
受講生として講座を楽しむことで、講座の展開の方法や、教材の使い方をどうしたらわかりやすいか、楽しめるかを考えることができますよね。

研修で学んだことを、これからのはぴねす☆の活動に生かして、より楽しい講座を作ってください。
それから、お料理もひとり暮らしを待たずにトライしてみてください。これからの男性は、お料理ができた方がモテますよ。

以上、学生からの報告でした。
なお、このシリーズは、第3弾まで続きます。
次回をお楽しみに。

2013年8月30日金曜日

明日は、学生と公開講座の見学にいってきます

夏の終わりの金曜日、今日の静岡は、昼の最高気温が全国で最高だったようです。
暑い…暑いです。うちのネコたち、大丈夫なのかしら?ドキドキ。

さて、明日は東京にある明星大学で、日本特殊教育学会の第51回大会が開かれます。
その公開企画として、オープンカレッジ東京による公開講座
『ディスカバーJAPAN「だし」』が行われるのです。

これに、学生3名と共に見学に行ってきます!

毎年、オープンカレッジ東京の活動発表会を見学させていただいているのですが、実際に講座の様子を見るのは初めての経験です。「ディスカバーJapan」は、毎年、題材を変えながら地域の特性や違いを発見するオープンカレッジの定番の講座です。そして、受講生の方からの毎回の評価がとても高い講座なので、とても楽しみです。

きっと学生たちも沢山の刺激を受けてくることでしょう。
はぴねす☆の代表として、研修に参加するのですから、もちろん「ただ」では終わりません!
研修後、学生には私の代わりに、このブログで報告の記事を書くという、義務が課せられます。

というわけで、研修の報告は、学生が書きますので、どうぞお楽しみに☆



2013年8月28日水曜日

第1回 『新しい自分に挑戦しよう!』開催 (後半)

朝晩に吹く風が少し涼しくなり、秋の気配を感じる今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、長く引っ張っている第1回目の講座。今回の記事では、後半の様子をお伝えしたいと思います。

前半は、「できることからはじめよう!」というワーク(演習)を行い、それぞれが挑戦したいことについて明らかにしました。後半は、「ステップ1.2.3!」というワークに取り組みました。

「ステップ1.2.3!」も、前半と同様にグループでの話し合いを中心に進めていきます。このワークでは、チャレンジしたいことについて、みんなでどうしたら実現できるのかを考え、戦略を練ります。物事を進める方法と順番を考えて、自分だけの作戦を立てるという、役に立つ上にワクワクする演習です。

まずは、前半のワーク1を参考にして、各グループごと、何について話し合うかを決めてもらいました。

それぞれのグループが取り組んだ目標(チャレンジしたいこと)は、次の通りです。
 Aグループ : みんなの目標を叶える!
 Bグループ : 家族で伊勢神宮に行こう!
 Cグループ : ディズニーランドに行きたい!
 Dグループ : CDや本を買いたい!

う~ん、どの目標もとても楽しそうですね!この目標を、大きな模造紙に書き込みます。


次に、各自どうやったらこの目標を叶えられるのか、そのためにやらなければならないことは何かを考えます。お互いに意見を聴き合い、思いついたことは何でも、全部意見として話してもらいました。(このような方法をブレーンストーミングといいます。)

そして、書記役の人は、出た意見を一つずつ付箋紙に記入します。

ある程度、意見が出尽くしたら、今度はそれらの意見を分類していきます。
模造紙には、3つの欄があり、次のように書かれています。
 「1.はじめにやること」
 「2.つぎにやること」
 「3.さいごにやること」
いろいろな方法を考えたので、今度はそれらを実行する順番を考えるわけです。


すこし難しい作業ですが、どのグループも和気あいあいとした雰囲気の中、作業に取り組んでいました。
ディズニーランドに行く計画をたてていたグループは、ディズニーランドに着いたら、どう楽しむか(どのアトラクションにのるか、どのキャラクターに会うか、など)について、力を入れて考えていました。「全力で楽しむぞ!」という気迫が十分に伝わってくる計画でした☆


こちらのグループは、家族で伊勢神宮に行く計画を立てていました。が、電車に詳しい方がいて、とても現実的なプランが出来上がっていました。旅行会社に就職できそうですね。


最後に、各グループで作成した計画について、全員の前で発表をしていただきました。


1回目の講座で、少し緊張している方もいらしたと思いますが、どのグループも、堂々と発表をしてくださいました。そして、発表の最後は、グループ全員で一斉に、「私たちは〇〇に挑戦します!」と宣言をして、締めくくりました。

皆さんの発表から、それぞれの目標を実現するために、一生懸命考えて計画を作ったことが伝わってきました。みなさんの希望がたくさん詰まった発表を聞けて、私の方が元気をもらった気分でした。

そして、お約束の集合写真です。みんないい顔をしていますね☆


はぴねす☆では、毎回講座終了後にアンケートを実施しているのですが、なんとこの回は、受講生全員が講座を終えて、何かに挑戦したい気持ちになったと答えてくださいました。

この講座が、受講生のみなさんにとって、少しでも自分の力を感じる場であったり、何かに挑戦したいという気持ちを生み出す場になったことを、とてもうれしく思いました。また、今後もそういう場であり続けることが、はぴねす☆の使命であると感じた一日でした。

さて、今年度も多くの方のお力添えで、無事に第1回の講座をお届けすることができました。
参加してくださった受講生のみなさん、学習サポーターのみなさん、応援してくださった方々に心よりお礼を申しあげます。ありがとうございました。

また、実現に向けて一緒に頑張ってくれた学生スタッフのみなさん、本当にお疲れ様でした。これからも、みなさんに楽しんでもらえる講座ができるよう、より一層頑張りましょう!

2013年8月20日火曜日

第1回『新しい自分に挑戦しよう!』開催 (前半)

お待たせをいたしました。
やっと、第1回の講座の様子をお伝えいたします。

第1回目の講座は『新しい自分に挑戦しよう!』、講師は私、狩野が担当しました。

自分が担当した回は、何というか、客観的に見ることが難しいからか、なかなか筆が進まず、ブログの更新も滞りがちでした。しかし、覚悟を決めて書き始めることにしました。
お待たせしていたみまさん、ご迷惑をおかけしました。


この講座では、まず、自分の中にある「挑戦したいこと」や「挑戦する力」を見つけます。そして次に、みんなで知恵をしぼって、「挑戦したいこと」や「夢」を叶えるための計画を立てるというものです。

講座のほとんどが、グループでの話し合いで進められるので、グループ作りがとても大切になります。そのため、グループ内のメンバーがお互いに知り合うためのアイスブレイクが欠かせませんでした。

まずは、一つ目のワーク「できることからはじめよう」です。これは、自分の中のやりたい気持ちを発見したり、自分にできることを見つけるためのワークです。

今、自分がやりたいと思っていることをグループの中で話し合います。どんなことでも構いません。
一人づつ、順番に話していきます。
 「CDを買いたい」
 「仕事を頑張りたい」
 「旅行に行きたい」
 「友達を増やしたい」 
…などなど、様々な意見が出ました。これらの意見は、付箋紙に一つづつ書いておきます。


次に、その意見を3つに分類していきます。

 「すぐにできること」 は  緑 
 「条件付きでできること」 は  黄色 
 「難しそうなこと」 は  赤 

グループのみんなの意見を聞きながら、自分のやりたいことは、3種類のどれかを決め、該当する色の札をあげます。そして、模造紙の該当する欄に、付箋紙を貼りつけます。


どのグループも、和気あいあいと自分のやりたいことについて話し合っていました。「いいね~。」という共感の声も沢山聞こえました。

そして、分類が終わったら、改めて模造紙を見返してみましょう。

緑、黄色、赤、どの色が多かったでしょうか?どんな発見があったでしょうか?

緑は、今すぐチャレンジできそうなことです。何をしていいかわからないという人は、ぜひ緑のものから挑戦してみるといいでしょう。

黄色は、すぐではないけれど、できそうなことです。どうやったらいいか悩んでいるひとは、続きのワーク2がその助けになります。

赤が多くても、がっかりしないでください。赤の中にも、考えるだけでワクワクすることがあるかもしれません。実現が難しくても、自分にとっては大切な宝物ということもあります。
あきらめられないことは、一人で悩むより周りの人に相談してみてはどうでしょうか。

各グループ、歓声を上げながら模造紙を眺めていました。こうやって、目に見えるようにしてみると、頭の中で考えているだけの時よりも、ずっと分かりやすくなって、物事が整理されますね。

ワーク1の最後は、各自が自分がこれからチャレンジしたいことを決めて、みんなの前で「私は、○○にチャレンジします!」と宣言をしてもらいました。恥ずかしがる方もいらっしゃるかな?と心配しましたが、みなさん大きな声で宣言をしてくださいました!
やりたいことは、思い切って口に出した方が、実現しやすくなるといいます。元気に宣言できた皆さんの夢は、きっと実現すること思います!その日を私も楽しみにしています。

これでワーク1「できることからはじめよう」が終了し、休憩に入りました。
続き(ワーク2「ステップ1.2.3!」)は、また別の記事でお伝えします。

2013年8月12日月曜日

残暑お見舞い申し上げます

日本各地で最高気温40度越えが報告される今日この頃ですが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。
昨日は、私の自宅の温度計も37度を記録していました。体温より暑いってどうなんでしょう?!
日中はエアコンなしで過ごしていましたが、うっすら危機感を覚えてエアコンをつけましたよ。
みなさんも、熱中症に気を付けて、夏を乗り切ってくださいね。

我が家の行き倒れちゃんを紹介します。暑すぎてネコもダレきっています。

ショック!片付けていないストーブが写ってた。。。

2013年8月8日木曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 開講式

今日は、緊急地震速報の誤報騒ぎでドキドキしましたね。
私は、一旦研究室から出たものの、揺れていないと分かった時点ですぐに研究室に戻り、ネットやテレビをチェックしていました。すると、眼下に屋外に避難した教職員の姿が。
「そうか、屋外に逃げなきゃいけなかったのか・・・!」
改めて自分の危機管理能力の低さに気づきました。
誤報も、私にとってはいい避難訓練となりました(避難していないけれど)。

さて、ずいぶんと遅くなってしまいましたが、2013年6月15日に行われた2013年度はぴねす☆EIWAカレッジの開講式の様子をお伝えします。


今年度初めての講座の開講にあたり、スタッフの皆さんも少し緊張しているようです。開講式は13時からスタートしますが、スタッフは10時に集合し、会場設営や配布物の確認を行います。また、運営がスムーズに行えるように、スタッフ各自の役割分担を確認するなど入念な打合せをして本番に臨みます。

受講生の皆さんがやってきました!
毎年参加してくださるおなじみの受講生の方や、今年度初参加の方など様々な方がいらしてくださいました。スタッフも私も、毎年この出会いをとても楽しみにしています。


受講生の方には、1年通して使っていただくファイルと名札をお渡しします。ファイルには、講座で学んだ内容の資料を綴じるだけでなく、講座で撮った写真や、参加した受講生やサポーター、スタッフがお互いにメッセージを書きあうページがあります。(机の上の黄色いファイルが「それ」です。)
ファイルは、少々お値段が高くても1年間使えるように紙製ではなくプラスチック製にこだわりました。その甲斐あって、受講生の皆さんは毎回忘れずに持ってきてくださいます。


いよいよ、開講式の始まりです。


学長先生のごあいさつです。事前にいただいたメッセージをスタッフが代読しました。


次は、実行委員長からご挨拶です。
はぴねす☆EIWAカレッジについての説明と、はぴねす☆スタッフの紹介をしました。


みなさん、熱心に聞いてくださっています。


そして、1年生のスタッフによる大学生活の紹介です。
1年生も不慣れながら、この日のために、一生懸命写真を撮ったり、文章を考えたりしてスライドを完成させました。受講生の皆さんは、興味深そうに聞いてくださっていました。

その他、1年間の講座の内容紹介や受講にあたってのルール、サポーターの役割等のお話をして開講式は終了しました。
開講式の後は、少しですが交流の時間をもちました。
受講生やスタッフ、サポーターがお互いに知り合うためのアイスブレイクを兼ねた時間です。

今回は、自己紹介にすこしゲーム的な要素を取り入れました。

自己紹介をしていただく際に、質問が書かれた5枚の札から1枚を選んで答えていただくというものです。札を引く人は、質問の内容が見えないので、どんな質問がでるのかとドキドキします。
質問の内容は、スタッフたちが考えて決めました。
「好きな食べ物はなんですか?」
「自分の好きなところはどんなところですか?」などなど。

はじめましての方もいらっしゃいましたが、自己紹介が一通り終わる頃には、全員が打ち解けた雰囲気になっていました。毎回感心するのですが、受講生の皆さんの心をオープンにする技術、場になじむ力は、本当に優れていて、見習いたいと思いました。

緊張がほぐれたところで、いよいよ第1回目の講座がスタートしますが、今日はここまで。
第1回講座の様子はまた別の記事でお伝えしたいと思います。続報をお待ちください☆

2013年7月26日金曜日

第2回講座が静岡新聞に紹介されました

7月14日付の静岡新聞朝刊に、はぴねす☆EIWAカレッジの第2回講座が取り上げられました。

新聞の取材に受講生の皆さんからは歓声が上がり、撮影のお願いにも快く答えてくださいました。
その根底には、自分が頑張っていることを多くの人に知ってもらいたい、認めてもらいたいという気持ちがあるようです。また、この活動が、ずっと続くように多くの人に知ってもらいたいということもおっしゃっていました。

受講生の皆さんにも支えられ、頑張る元気をいただいているはぴねす☆です。

第2回講座 こぼれ話【すてきなバッグ】

第2回の講座の詳細とともにお伝えしたかったのが、作品を持ち帰るための手づくりバッグ。

写真の彼が、肩から下げているものが、そうです。

 
 
せっかく作った作品(賞状)を折らずに持って帰れるようにと、講師の佐藤さんにアドバイスをいただきながら、講座の前に学生たちが一つ一つ手づくりで用意しました。
材料の段ボールは、学生スタッフのお母様がご好意で用意をしてくれました。
きれいにカットしてくださってあったので、その後の作業がとてもスムーズに進みました。ありがとうございました!スタッフの家族にも支えられているはぴねす☆です。
 
段ボールを張り合わせ、さらに肩から下げられるように、持ち手も付けました。
こういった作業も、スタッフの学生たちは楽しみながらやってくれます。(この時は、なぜか名探偵コナンの話で盛り上がっていました。)
 

講座を終え、みんなが大切そうに作品を入れて持ち帰ってくれました。頑張って製作した甲斐があったというものです。スタッフのみなさん、良かったですね。お疲れ様でした。

そうそう、3年目に入り、受講生同志の繋がりが広がっている気がします。
特別支援学校卒業後、途端に同年代の方と知り合う機会が減ってしまうのが障害のある方の現状なのですが、はぴねす☆EIWAカレッジが出会いや再会の場となっているようです。受講生同志が(時には学生も混じって)仲良くなったり、ケンカしたりする姿を見て、とてもうれしく思っています。

2013年7月24日水曜日

第2回講座「好きな自分を表現しよう!」を開講しました

あっという間に7月下旬ですね。
庭に咲いているあじさいの花が枯れる前に、ドライフラワーにしようと奮闘中の狩野です。
(アジサイのドライフラワーって、きれいにつくるのは難しいんですよ。)

さて。
静岡英和学院大学は、現在、前期の授業と補講期間を終えたところです。明日からは、定期試験が始まります。試験は1週間かけて行われ、その結果で単位が取得できるか否かが決まるので、学生たちも、ドキドキ、ソワソワしています。

はぴねす☆のスタッフも、この期間は通常の活動をストップして、試験に専念します。
みんな頑張ってくださいね。

スタッフの皆さんが試験勉強を頑張っている間に、私は、このところサボっていたブログの更新を頑張りたいと思います!・・・というわけで、今日は第2回の講座の様子をお伝えします。

第2回の講座は、「好きな自分を表現しよう!」です。
講師は、画家の佐藤浩司郎先生でした。

佐藤先生は、静岡市にお住まいで、画家として作品を製作したり、開かれたり、県内を中心に活動をされている先生です。また、大人や子どもを対象とした絵画教室を開いたりしています。
3年前に、はぴねす☆EIWAカレッジをスタートした時から、ずっとこの活動を支援してくださり、毎回講師として参加してくださっています。


とってもやさしい口調と、親しみやすい人柄に、受講生の皆さんもすぐに打ち解けてしまう魅力的な先生です。

 今回の講座の内容は、美術の表現手法の一つである「コラージュ」を学びます。次に、コラージュで自分自身を表現した作品を作ります。最後に、出来上がった作品を、自己紹介のツールとして使い、全員の前で発表を行うというものです。


 まずは、佐藤さんからコラージュについての説明、作業の進め方について説明がありました。
今回のコラージュで特徴的なことは、台紙に「賞状」を使っていることです。
これは、佐藤さんからの提案で実現しました。もともとは、賞状には字を書くものという既成概念を壊すという面白さから、子どもに落書きをさせてみたそうです。そこで、賞状の枠が絵の額縁の役割を果たすことに気づいたり、アートセラピーを行っている方から枠を設定する重要性について助言をうけたりする中で、賞状を台紙にコラージュを施すアイディアが固まったそうです。


会場になった新館の1階のラウンジは、広々していて、大きな窓から光が差し込み、とても気持ちのいいスペースです。受講生の皆さんも、作業のしやすいように一人にひとつづつ机を使っています。

この日は、18名の受講生が参加してくださいました。
受講生のみなさんは、最初から元気いっぱい。「今日は何するのー?」と大きな声で質問してくださいます。皆さんが講座をとても楽しみにして下さっていることが伝わってきて、うれしい瞬間です。


今回は、受講生の皆さんに、自分の好きなものの絵や写真を持ってきていただくようにお願いをしていました。机の上に、お気に入りのコレクションを広げながら、ハサミで切り抜いていきます。手を上手く使えない方の場合は、スタッフやサポーターが、指示を受けながら代わりに切抜きをしました。


 みなさんが好きな物として、持ってきたものを少し紹介しましょう。NHKの朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」が大好きな彼は、番組のサイトから写真をプリントアウトして持ってきてくれました。GMT6のメンバーを一人ひとり切り抜いて貼っています。


AKBはやっぱり根強い人気です。何人かの方がAKBやSKEを選んでいました。



他にも、ジャニーズ、福山雅治、Mr.childrenなどのアイドルや歌手の切り抜きや、ペットの犬や猫、雑貨、映画、電車、友だちの写真が、次々と貼られていました。

切り抜きを張るだけではなく、色を付けたり絵を描いた人もいました。


今回、初参加のサポーターも初めてとは思えない動きで、受講生の支援にあたっています。

そして、作業は進み30分程度で、全員の作品が完成しました。
受講生の皆さん、製作お疲れ様でした。ここで、15分間の休憩です。

しかし、スタッフには休む暇はありません。ここからが大忙しです。全員分の作品を写真に納め、休憩後の発表会(表彰式)でスクリーンに表示できるように準備をします。また、一人ひとりの作品にピッタリの賞の名前を考えなくてはなりません。打ち合わせ通りに、自分の役割を遂行します。


さあ、いよいよ表彰式の始まりです。
賞状にちなんで、表彰式の形式で作品の発表を行います。
学校を卒業してからの生活では、なかなか褒められたり、表彰される経験がないので、こういった機会は貴重です。受講生も少し、緊張しているような、していないような…。



講師の佐藤さんが一人ひとりの名前を呼びます。

「〇〇さん」

「はい!」

 ―――大きな声で返事をし、壇上へと上がります。

「かわいいワンちゃんとかわいい笑顔がステキで賞!」

 ―――会場が大きな拍手に包まれます。




そして、受講生は、一人ひとり自分の作品について説明をします。
「この写真は、自宅で飼っているいる犬です。犬の名前は〇〇といいます。〇才です。とても、食いしん坊です。家に帰るといつも出迎えてくれるので、犬の顔を見ると仕事の疲れも吹っ飛んでしまいます。」というように、一つひとつの写真と自分との関わり、思いについて話します。

説明の後は、会場からの質問コーナーです。ビックリするくらいたくさんの質問がでました。
このやり取りを通して、受講生同士がお互いを良く知ることができました。また、同じ趣味を持つ人など受講生同士の接点を見つけることができ、受講生のコミュニケーションの促進にも一役買うことができたのではないでしょうか。
それにしても、受講生の皆さんの知的好奇心の旺盛さ、他者への興味を持つ力の強さに、毎回感心してしまいます。


最後に、それぞれの作品と自己紹介について、佐藤さんから講評がありました。一人ひとりのいい所や個性的な表現を見つけて、そこを評価してくださいました。

佐藤さんの言葉を紹介します。

 「長い長い発表の時間でしたが、一人ひとりの意見を聞けてとっても良かった。僕は、この時間をとても大事にしたいと思いました。製作時間は30~40分で、とても短い時間だったけど、大事なのはこの時間
 切って貼るだけの手軽で単純な作業だけど、その中には、その人の想いとか考えとか経験とかが、みーんな瞬間にしてその中に入り込んじゃうっていう作業です。とてもおもしろい内容だと思います。
 こういうことを、普段の生活の中でもやってみてください。僕も時々やります。自分の気持ちをまとめたり、自分の理想のものを張り込んだりします。理想を、形にあらわすと現実になりやすいんです。そういう目標達成の仕方もあります。自分がこうなりたいなという姿を、ビジョン化(視覚化)すると、目標や何をすればいいかがわかります。すると、好きな自分に近づくことができます。ぜひ、やってみてください。」


試行錯誤で取り組んだ今回の講座ですが、佐藤さんのアイディアとスタッフの頑張りで、想像以上に充実した内容の講座となりました。何を表現しても自由、それがその人自身を表す、という表現の自由さとコラージュという手法の手軽さは、障害のある方の表現方法として、とても有効な方法だと感じました。また、それを通して会話が生まれることが、素晴らしいことですね。

そして、〆は全員が集まって撮影する集合写真です。


プロジェクターの電源を切り忘れて、ごめんなさい!
一部照らされている人がいますが、許してください!!


講座の後の終わりの会で、佐藤さんが今回の講座の感想を話してくださいました。、

「三年やらせてもらっているんですが、毎回、感動しています。
例えば、今日なんか自分を表現するということをテーマに取り組んだんですが、体が不自由であったり、言葉が思うように出てこなかったりする中で、それでもやろうと取り組む姿であったり、それをサポートするスタッフの姿や、一緒にやろうという姿勢に、正直涙が出るくらいうれしいです。
そういうシーンを毎回、見ることができて、僕自身、自分を振り返ったり学ぶことが多いです。
みんなから学んだことを、自分の表現に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。」

こちらこそ、毎回楽しくて、みんなが仲良くなれる講座をありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!!

2013年7月12日金曜日

明日は、第二回目の講座を開講します。

毎日、暑い日が続きますが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。
 
まだ、はぴねす☆EIWAカレッジの第1回目の講座の記事も完成していないというのに、
明日はもう、第2回の講座が開かれようとしています。
 
第2回の講座は、「好きな自分を表現しよう!」と題して、アートに挑戦。
はぴねす☆に毎年、協力してくださる画家の佐藤浩司郎さんを講師にお招きします。
 
下の写真は、6月24日に行われた佐藤さんと学生スタッフの打ち合わせの様子です。

 
 
スタッフと講師は、講座の約3か月前から、
打ち合わせを重ねて、講座のテーマ、内容、方法を検討しています。
 
この日は2回目の打合せでした。
佐藤さんから事前に出された宿題に対して、スタッフが報告を行っています。
講座で扱う題材や方法が果たして適切なのか、まずはスタッフが実際にやってみて、
参加者の方が楽しめるか、時間がどの程度かかるか考えます。
その結果を、佐藤さんに報告し、これまで話してきた講座の内容に、若干の修正を加えました。
 
ちなみに、スタッフの宿題はとても高く評価していただきました。
これなら成功間違いなし!と思うような楽しい内容になりそうですよ。
1人でも多くの方に見ていただきたいと思います。
 
まだ迷っている方は、どうぞ明日会場まで足をお運びください。
見学、大歓迎です!
 
 
 
 
 

2013年6月17日月曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ2013 スタートしました

じめじめと蒸し暑い日が続きますが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。

梅雨の雨にも夏の暑さに負けず、今年も「はぴねす☆EIWAカレッジ」がスタートしました!

3年目を迎える今年のテーマは、「自分のパワーを再発見!」です。
1年目、2年目は、暮らしを豊かにすることをテーマに、視野を広げる内容に取り組んできましたが、今年は、焦点をグッと自分の内面へと向けて、エンパワーメントを意識した講座になっています。
実は、はぴねす☆EIWAカレッジを始めた時から(正確には、始める前から)、ずっと心の中でやりたいと思っていたことです。それが今年は実現ができて、とてもうれしく思っています。

申込みも大盛況で、20名の枠に43名の方が応募してくださいました。そのため、残念ながらお断りをした方もでてしまいました。ごめんなさい!

今回初めて申し込んでくださった方も、常連になりつつある方も、にこにこといい表情で集まってきてくれました。

まずは、開講式の様子からお伝えしたいと思います。


2013年5月11日土曜日

学習サポーター養成講座を開催しました

気が付いたら、ゴールデンウィークが終わっていました!

このブログでは、事前の告知ができませんでしたが、この間も着々とはぴねす☆の活動は進められていました。
そして、迎えた今日!はぴねす☆の2013年度の初のイベント

来て!見て!感じよう!知的障害者の世界

~学習サポータ-養成講座~

が行われました。


この講座は、6月からスタートする「はぴねす☆EIWAカレッジ」で、受講生がスムーズに講座を受けることができるよう支援するボランティア(学習サポーターと呼んでいます)を養成するための講座です。
朝から雨が降り続く生憎のお天気でしたが、障害者福祉について学んでいる学生30名が参加してくれました。


さあ、いよいよ講座が始まりました。司会は3年生の相田くんです。配布資料の確認やスケジュールの説明を丁寧に行ってくれました。


次は、実行委員長の伊藤さん(3年生)から、オープンカレッジについての説明です。オープンカレッジの目的や概要、昨年度はぴねす☆で実施した講座の内容を紹介しました。
ゆっくりと落ち着いたトーンの説明に、参加者はうなずきながら聞いていました。
パソコンの操作との息もピッタリでしたね。


いよいよ、本題です。知的障害についての説明を私、狩野が担当しました。
ここでは、知的障害に関する問題を出し、○×で答えてもらうというクイズ形式で理解度チェックをしました。

「Q1 勉強ができなければ知的障害?」という問題に、元気よく手元の札をつかって答えてくれました。参加されたみなさんは、正解率が高く、とても優秀な成績を修めていましたよ。

理解度チェックの後は、「知的障害を体験しよう」のコーナーです。
ここでは、二つの体験をします。
一つ目は、「言葉が伝わらないってどんな気持ち?」です。

会場の参加者1名に協力をお願いし、教室の外に出て待機していただきます。
その間、教室は「ピカ語」しか通じない「ピカピカ王国」に大変身!
教室内で参加者で打ち合わせをした後、外で待機していた協力者に入室してもらいます。


何も知らない協力者は、突然「ピカ語」で話しかけられ、戸惑います。
「ピカピカ」と早口でまくしたてられ、イライラされ、大声で怒鳴られ、大混乱。それでも、ジェスチャーと絵を手掛かりに、なんとか意味を理解するというストーリーです。

参加者の方の戸惑う様子に、会場から笑い声が起こりました。
言葉がわかる人には、おかしく映りますが、当の本人はあまりいい気はしませんね。
たった一人言葉がわからない状況に置かれたらどんな気持ちになるか、ということを疑似体験するコーナーでした。

二つ目は「どうしてうまくできないの?」です。
これは手先がうまく動かない、自分でやりたいのにできない、お世話されてしまう気持ちを体験するコーナーです。

参加者の方には、軍手をゆる~くはめた状態で、折り紙を折ってもらいます。制限時間は2分。
思うように指が動かず、もどかしい状態で、せっせと鶴を折ります。

 
「手がすべる~。」「うまく折れない!」と言いながら、みんな必死に折っています。


スタッフは、会場中を回って遅い人やうまく折れていない人をチェック!
「早く早く!」「時間ないですよ。」「そこ、汚いですよ。もっときれいに折ってください。」と声が響きます。
 
「はい、そこまでー!」と司会の声でタイムアップ。最後まで折れた人は殆どいませんでした。
感想を参加者に聞いてみると、「急かされて嫌だった」「本当はできるのに思うように折れなくて、くやしかった」といった声が聞かれました。
 
 
誰だって「早く早く」と急かされたら嫌な気持ちになりますし、やる気がなくなりますよね。
では、どんな風に接してもらえたら、うれしいでしょう?
ここでは、体験を振り返って、良くない接し方と望ましい接し方について説明をしました。
 
体験コーナーの最後は、当事者が支援者に望んでいることについてお話しました。
 
 
「支援に関する32か条」や「ピープルファースト」の考え方を通して、当事者の声を紹介しました。
特に、「支援に関する32か条」は、参加者の胸に訴えるものがあったようで、皆さん真剣に聞いていました。
 
「支援に関する32か条」は、その一つひとつがハッとするような内容で、私にとっても原点に立ち返らせてくれる大切なものです。興味のある方は、You tubeで見ることができます(You tubeでは「支えの信条」というタイトルで公開)。ぜひ、一度見てみてください。
 
 
最後は、「学習サポーター」について大谷さん(3年生)が説明をしました。
 
 
学習サポーターは、講座の際に何をするのか、その役割と支援内容を具体的に伝えました。
読めない漢字を読んだり、代筆したり、発言を引き出したり、時には精神的にサポートしたりしながら、受講生がスムーズに講座に参加できるよう支援します。
 
学習サポーターは、講座に欠くことのできない重要な存在です。
また、実際に障害のある方と関わることで、学べることが沢山あります。
そして何より、一緒に学ぶことって、本当に楽しいことなのです。
 
終わりのあいさつを担当してくれた山田さん(2年生)も、昨年1年間学習サポーターとして参加する中で、わかりやすい話し方のコツをつかんだそうです。
また、ポイントさえ押さえれば、友人と接するのと全く変わらない、同じだと実感したと話してくれました。
一人でも多くの方が、学習サポーターとして6月からの講座に参加してくれるといいですね。
 
新しいスタッフを迎えて行った初めてのイベント、無事に終了をいたしました。
スタッフのみなさん、お疲れ様でした。
次の講座に向けて、また頑張りましょう!!
 
 
 
 

2013年4月3日水曜日

報告書ができました

4月です!
静岡英和学院大学も新入生を迎え、新年度がスタートしました。
大学生になりたての1年生の皆さんは、今日は履修ガイダンスを受けて各自の時間割を作成しました。一人ひとり時間割が異なるなど高校とは違うシステムに戸惑いながらも、一生懸命計画を立てる姿にエールを送りたくなりました。みんな、がんばってー!
 
さて、私の力不足で随分と発行が遅くなってしまったのですが…、2011年度に行った「はぴねす☆EIWAカレッジ」の報告書がやっと、やっと、やっとできあがりました。
 
 
受講生の皆さん、学生スタッフのみなさん、本当に遅くなってスミマセンでした。
 
2011年度に行った「はぴねす☆EIWAカレッジ」の各講座の様子や「はぴねす☆通信」、新聞に掲載された記事など、1年間の歩みを1冊にまとめました。2011年度受講生や学生スタッフ等には、優先的にお配りいたします。手元に届くまで少々お待ちくださいね~。
 
もし、興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、在庫がある分はお分けできますので、お問合わせください。(限定100部です。無くなってしまったらごめんなさい!)
 
お問合わせ先はこちら ↓ です
kano☆shizuoka-eiwa.ac.jp  ( ☆を@に変更してください。)
 
 
2012年度の報告書も作成しなくては…。
1年後よりも早くお届けできるよう、頑張ります!

2013年3月14日木曜日

はぴねす☆研修 in 東京

活動報告会の翌日、3月10日に東京学芸大学で行われた「オープンカレッジ東京(OCT) 一緒に学び、ともに生きるⅨ 学習発表会」見学に行ってきました。
 
 
 
今回の見学は、学生の研修として位置づけているので、学生スタッフ二人も同行しています。
初めて見る東京学芸大学の広大なキャンパスに、学生の歓声が上がります。「大学っぽーい!」
大学生を見て、「大学生っぽーい!」。
いやいや、みなさんも大学生ですから(笑)。私は、興奮している学生がおもしろかったです。
 
 
もちろん、ちゃんと活動発表会の見学もしました。
学習発表会は、1年間の講座を振り返りと、学び直し、そしてさらに学習内容を深めることを目的とした会です。また、受講生だけでなく、講座を企画しているスタッフが何を学んだかを発表する会でもあります。そのため、学習発表会当日の進行は、講座を担当したスタッフが行っていました。
 
 
 
2012年度に開講した4回の講座は次の通りです。
 
第1回 レッツダンスⅥ
第2回 サイエンスラボ~実験で調べる身近な科学~
第3回 キャリアをデザインする~自分らしく働き、生きるために~
第4回 ディスカバージャパン~醤油でわかる地域の違い~

これらの講座については、オープンカレッジ東京のブログでも紹介されています。興味のある方は、ぜひそちらをご覧ください。

どの講座も、とても魅力的な内容で、私も参加したくなるそんな講座でした。

後半は、受講生同士が、講座ごとに分かれて講座のよかったことや学んだこと、講座で学びたいことについて話し合いを行いました。受講生の皆さんからは、意見が次々と出され、活発な話し合いがなされていました。

後で学生たちに聞いたところ、この話し合いの場面に、特に感銘を受けたそうです。
受講生が、どんどん意見を出すことも驚きでしたが、それ以上に、司会(ファシリテーター)の方の進め方を見られたことが勉強になったとのこと。
司会が、受講生にどのように声を掛けているか、一人の意見が出た時に、どう受け止め全体に反していくのか、議論にどのように反映させるのか―司会の適切な関わりによって、議論がより深まったり、広がったりする様を、目の当りにして、「そうか!そうすればよかったのか!!」とグループでの司会をするヒントをもらったようです。

来年度は「OCTいっしょに学び ともに生きる」は10周年を迎えるそうです。
その歴史と弛まぬ努力と研究の成果を感じる、学び多い発表会でした。今後もOCTの活動に注目していきたいと思います。

また、学生にとっても多くのヒントと刺激をもらった研修となったようです。
帰り道は、さっそく次年度の講座について、「あれはできそう」「これもやりたい」「あれをこうしたら…」と、議論に花が咲きました。

なかなか学生を連れ出す(特に県外の場合)ということは、難しいことなのですが、二人の学生の反応を見て、良いものに触れ外部からの刺激を受ける機会を提供することの大切さを改めて感じました。今後も、良い機会があれば、ぜひ紹介していきたいと思います。

研修の成果を生かして、はぴねす☆はこれから次年度の講座についての話し合いに入ります!
きっといい講座になりますよ!

 

2013年3月12日火曜日

2012年度活動報告会 開催しました!(その2)

引き続き、「はぴねす☆EIWAカレッジ 2012年度活動報告会」の後半の様子をお伝えします。

後半は、自分が最も良いと思った講座について、グループに分かれて話し合いを行います。
各グループには、スタッフや学習サポーターが入り、話し合いが円滑に進むように進行のお手伝いをします。スタッフや学習サポーターは、そのためにKJ法についても、事前に勉強しました。

KJ法とは、川喜田二郎氏が考案したデータをまとめるための手法です。(相談援助演習の授業などでもよく用いられますね。)


参加者から出された意見を、どんどん付せんに書いていきます。この時、ひとつの意見に対して、1枚の付せんを使います。たくさんの意見がでたら、次は、それらを似たもの同士でまとめて、グループ化します。最後に、グループに共通する内容について考え、それをグループのラベルとして、模造紙に書き込みます。このような方法をとることで、簡単に意見を分類し、まとめることができます。

30分間の話し合いでしたが、たくさんの意見が出され、活発な話し合いがなされていました。

そして、いよいよグループごとの発表です。


第1回「体験しよう!音楽レッスン♪」のグループは、歌いたい曲が歌えてよかった、楽器を演奏できて良かった、講師の山田先生が明るくてよかった、会場が良かった、音楽を通してみんなと仲良くできてよかった、などの意見が出ました。また、「もっともっと歌いたい!」と歌いたい曲をたくさんあげてくれました。そして、指揮をやりたい、合奏をもっとやりたいなどの要望も出してくれました。

次は、第2回「英語でスマイル!」のグループです。


話し合いには、リチャード先生も参加されていました。そのせいだけではないと思いますが、「リチャード先生が良かった」という意見がたくさん出ていました。また、英語が楽しくて、もっと英語を勉強したくなった、や英検にチャレンジしたくなったなどの意見がでました。そして、英語を学ぶ方法についても、ビンゴや〇×クイズなどを用いても、楽しく学べるのではないかと提案がなされました。

今回の英語の講座を通して、ほかの国にも旅行したいという思いが芽生えた方もいたそうです。
今年度の講座のテーマ「自分の世界を広げよう」を、正に体現してくださいました!素晴らしい!!

最後に、第4回「地元の『宝さがし』をしよう」のグループの発表です。


こちらのグループでも、講師の野瀬先生が明るくて楽しくてよかった、話が聞き取りやすかったと、先生に対する評価が出ました。講座の内容については、地元が観光名所やデートスポットになることがわかった、地元のいい所を他の人に紹介したり勧めたりする方法がわかった、ツアープランを考えたのが良かった、課題があったのが良かった、一人ひとり皆の前で発表したのが良かったなど、沢山の意見が出されました。
また、講座を通して、実際に旅行に行きたくなった、もっと他の地域や外国についても知りたくなった、自分たちの作ったプランを実行したいなど、こちらも講座から一歩先へと世界が広がる意見が出ていました。

次から次へと、やりたいことがたくさん出てきて、皆さんの探究心と視野の広がりを感じる発表でした。

3グループの発表を受けて、スペシャルゲストのリチャード先生から講評をいただきました。


先生ご自身が担当された講座については、先生自身も受講生の感想を聞けて、これでよかったのかと不安に思っていたことが解消できたこと、授業の展開方法についてヒントをもらったこと、コミュニケーションを取ることの大切さについてお話してくださいました。

「皆さんが英語を好きになって、その英語を使ってどこかに行きたいと思ってもらえたら、私は自分の仕事ができたなと思います。講座を担当させてもらえて、私にとっても良かったです。ありがとうございました。」

「4回すべての講座、どの講座も素晴らしかったです。たぶん、ここに出ていない3回目も素晴らしかったはずですね。私も参加したかった!…動物園、行きたかったな…。

リチャード先生、ユーモアを交えつつ、胸にしみるお話をしてくださいました。
会場の全員が、来年度も一緒に楽しくて充実した講座を一緒に創っていこうという気持ちになりました。

さあ、〆はお約束の記念撮影です。楽しそうないい写真が取れました。


みなさん、また来年、お会いしましょう!

今年度の活動はこれにて終了です。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
また、協力・応援してくださったすべての方に感謝します。ありがとうございました。

活動を支えてくれた学習サポーターの皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
就職前の忙しい時期にも関わらず、駆け付けてくれた4年生の皆さん、どうもありがとう。
はぴねす☆OB・OGの皆さん、大変な時にはいつも応援に来てくれて、どうもありがとう。
そんな優しい先輩たちに支えられて、はぴねす☆は成り立っています。

学生スタッフの皆さん、上級生が抜けて初めてのイベントで大変でしたね。お疲れ様でした。
これからまた、来年度の講座に向けて頑張りましょうね!

来年度もはぴねす☆にご期待ください!