2012年10月28日日曜日

こんなところにも!

1時間後に電車は動きだし、今は静岡県内を新幹線で走っています。
乗り換えで慌てていて気づきませんでしたが、社内で改めて切符を見たら、ここにも勇気リンリンのあの方が!!
何だかうれしくなってしまいました〜〓

アンパンマンと一緒に家に帰りたいと思います。

特急南風で岡山へ

たまたま予約した電車が、アンパンマン列車でした。何だか
得した気分です。

ウキウキして乗ったのですが、途中で、人身事故があり停まってしまいました。ガガーン!

岡山から予約した新幹線がいってしまう〜!!
焦ってもどうにもならないので、動き出すまでブログの更新をしています。
前方から本人さんらしき方が「乗ってた電車が事故に遭わなかったことに感謝しよう」との声。
うんうん、いいこと言いますねぇ。

本人大会決議文

分科会担当者からの報告が終わると、全員が前に出て、決議文を読み上げました。
知的な障害のある本人が、自分の権利について自分で守ることをセルフアドボカシーと言います。本人たちは、保護の対象から権利の主体へと変わることを望んでいます。この動きは、とても大切なことです。私も応援し続けたいと思います。

これで、全国大会は終了です。
私も静岡へと帰ります。

育成会全国大会本人大会全体会

育成会全国大会の最後は、本人大会 全体会です。昨日27日に行われた分科会について、それぞれの担当者が報告を行います。
会場には、前日に撮影された写真がスライドショーで流され、大会を振り返りました。

育成会全国本人大会決議文

式典の最後に、決議文が発表されました。差別、地域生活、しごと、本人活動などについて望むことが述べられています。

育成会全国大会大会式典

大会2日目は大会式典からスタートしました。式典は、本人も親も同じ会場で一緒に行います。会場が満員になってしまったので、第2会場でライブ映像を見ています。
沢山の方が祝辞を述べられますが、どんな言葉を使って話すかで、誰を対象に話しているかがわかります。
専門用語やカタカナの用語を多用せず、わかりやすい話し言葉で話すことはが、知的な障害のある人にとっての情報のバリアフリーです。

2012年10月27日土曜日

特別分科会「みんなで知る見るプログラム」ワークショップ

午後は、分科会でした。
担当の特別分科会でのワークショップは、35名の方が参加してくれました。
大盛況のうちに終了。…燃え尽きました…。というわけで、少しだけ紹介します。
詳細はまたの機会に。


会場は14階(最上階)。高知市内を見渡しながら、ワークショップを行いました。高知城も見えました。


 参加型のワークショップは、やはり楽しいですね。参加者の方からも、「参加できてよかった」「意見を聞いてもらえてうれしかった」という感想をいただきました。障害をテーマにしたワークが多かったので、しんどい場面もありましたが、みなさん積極的に参加してくれました。ありがとうございました。
 ワークショップで司会をした本人さんも素晴らしかったです。当事者が聞くことで出てくる話ってたくさんあるんですよね。ワークショップのプログラムは固まってきたので、次の課題は、このワークショップを開催できる本人のファシリテーターを全国に育てることです!!やることはまだまだたくさんありますね。でも、やりがいのある楽しい課題です☆

大会シンポジウム

いよいよ大会が始まりました。
一日目の午前中は、全体シンポジウムです。地域で生活することをテーマに、各地の本人がシンポジストとして、自分の生活について発表します。

2012年10月26日金曜日

育成会全国大会 事前会議の様子

やっとスマホからの投稿の仕方がわかりました。
今回の全国大会出張をいい機会に、練習をしています。
あまり内容のない投稿もありますが、それもまた一興ということで、目を瞑ってください。

事前会議が終わり、夕食をとってホテルに戻ってきたところです。
ここからはパソコンでの投稿です。
こんな風に出先からブログが掛けるなんて、数年前には思いもしませんでした。
ちょうどウィンドウズ8も発売ですね。ものすごい速さで、時代が変わっていることを実感します。

本日の事前会議の様子を少しだけお伝えします。
事前会議の会場は、高知駅から路面電車に乗って20分、県庁の近くにある三翠園というホテルです。三翠園は山内一豊の別邸だったとか何とか。(すみません、あまりよくわかっていません。)
とても立派な門構えに恐れおののきながら、中へと進みました。


 「全日本手をつなぐ育成会」はもともとは、知的障害者の子どもをもつ親たちがつくった団体であり、昔は「手をつなぐ親の会」と言いました。1990年代、日本においても障害をもつ本人たち(以下、「本人」といいます。)が声を上げ始め、育成会もその支援を始めました。力をつけた本人たちは、親や関係者に向かって、「私たちのことは、私たち抜きで決めないで」と訴え、本人が参加し、決定に携わることの大切さを訴えました。これらの活動は、本人活動と呼ばれ、全国各地で障害をもつ本人たちのグループが作られています。活動内容は幅広く、本人同士の交流を中心にしたレクリエーションから、本人の主張をまとめた冊子を作ったり、支援の在り方を検討まで、多岐にわたります。
 
 これらの本人活動の大きな動きを受け、育成会は、もはや親だけの団体ではなくなったと、現在の名称「手をつなぐ育成会」へと変更しました。

 そんなわけで、全国大会は、親向けの分科会と本人向けの分科会が同時並行で行われます。今日は本人向けの分科会の事前会議が行われました。



分科会は全部で6つあります。分科会ごとにテーブルに集まり、打ち合わせが行われました。


 事前会議の様子です。障害を持つ本人とそれを支援する「支援者」と呼ばれる人が一緒にテーブルについています。会場に支援者が多い様子をみて、すかさず本人から「支援者の人は一歩下がって支援してください」とアナウンスが入ります。どうしても障害のない支援者が優位に立ってしまいがちなので、本人が安心して発言できるよう、本人が中心になって進められるように、改めて支援者に注意を喚起し、会議の環境を整えようとしているのです。支援者が本人に与える影響はとても大きいので、本人活動において支援者がどう関わるかは永遠のテーマです。

 各分科会ごとに会議を行い、明日の分科会に備えます。私が参加するのは特別分科会「みんなで知る見るプログラム」ワークショップ。司会は、本人のみなさんがやってくださるので、私やその他の支援者はサポート役です。私は受付と書記の役割を担うことになりました。楽しいワークショップになりそうで、打ち合わせをしながらワクワクしてきました!明日が楽しみです☆

 
 
 会議は無事終わり、夜はみんなで「ひろめ市場」へ。会場から歩いて10分ほどのところにある市場です。たくさんのお店が並び、好きなところで買って中央の広場で食べるフードコートみたいなところです。

ボケボケの写真ですが。
地元、土佐のかつおをはじめ、おいしいものをたっぷりいただきました。安くておいしくて素敵なところでした。マンゾクマンゾク。
 
 
お酒の飲める方たちは、地酒の飲み比べをしてました。1杯100円ですって。10種類で1000円。安っ!お酒が飲めるって羨ましい…と思いつつ、私はゆずジュースを飲んでいました。
 
明日に向けて、たっぷり英気を養いました。
いよいよ、明日から全国大会が始まります。続きはまた明日。

育成会全国大会へ出発 3

瀬戸内海を渡っています。

いいお天気で、海と島がきれいにみえます。
いよいよ四国に突入です。

育成会の大会は明日からですが、発表者は前日に集まって事前会議に参加します。
障害のある本人に対する配慮として設定されています。
インクルージョンインターナショナル(育成会の国際組織で4年に1回、世界大会が開催されます。)でも、同様の会議が開かれていました。
こういった事前の情報提供や会議は、障害者権利条約にもうたわれている合理的配慮の一例であり、当事者の声をうけて設けられるようになりました。

育成会全国大会へ出発 2

たこむす、開けてみました。

これは、名古屋名物の某おむすびの…?
大阪の商人精神ってスゴいですね。思わず笑ってしまいます。
好きです、見習いたいものです。

味もおいしかったです。

育成会全国大会へ出発

今日から2泊3日で出張です。

まずは、腹ごしらえ。新大阪駅でコレを発見!

2012年10月7日日曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 第2回 英語でスマイル!

ブログでの報告が遅くなりましたが、去る7月14日、はぴねす☆EIWAカレッジ第2回『英語でスマイル』を開催しました。
 第2回目の講師は、静岡英和女学院中学校・高等学校で英語を教えていらっしゃるリチャード・ウッドワード先生です。リチャード先生は、イギリスのご出身で、英語のネイティブスピーカー。はぴねす☆とは今年度からのお付き合いですが、趣旨に賛同してくださり、今回の講師を担当してくださいました。

リチャード先生とスタッフの学生、入念な打ち合わせ中。
今回、リチャード先生とともに講座の内容、スケジュールを検討してきたスタッフは、2年生のIさんでした。はぴねす☆のスタッフは、2年生と4年生しかいないため、2年生の段階から運営の中心となって活躍してくれています。そうそう、実はIさん、リチャード先生の教え子でもあります。

 何度も事前に打ち合わせをしていますが、当日の朝も、念入りに最終確認。リチャード先生の参加者にとってよい講座となるよう、最善の努力をする姿から、私もスタッフも大切なことを学びました。

さあ、いよいよ講座のスタートです。
各国の国旗が配置されたインターナショナルなネクタイで決めたリチャード先生!ツカミはバッチリです。参加者の皆さんも、口々に知っている英語を話し始めました。

まずは、リチャード先生の自己紹介。
子ども時代から大人になるまで、仕事のこと、趣味のことを写真を見せながら教えてくれました。リチャード先生の趣味は、料理とのこと。リチャード先生が作ったというおいしそうな手料理の写真に、歓声が湧きます。


次は、イギリスクイズ。
イギリスについて知っている事柄をどんどんあげていくブレーンストーミングに続いて、リチャード先生から3択のクイズが出されます。


写真は、イギリスで最も有名な名所はどこ?というクイズ。さあ、A、B、C、どれかわかりますか?

 
各グループで話し合い、「これだ!」と思う札を1枚選んで高く揚げます。そして正解したチームには、イギリスを代表する花、バラの花が与えられます。どのチームも、たくさんのお花をもらいましたね。
 
楽しいクイズを通して、グループの結束が強まり、会場もいい雰囲気になりました。
さあ、いよいよ英会話の勉強が始まります。
 
リチャード先生から、自己紹介の基本を教わりました。
この時も、アイテムが大活躍。あらかじめ全員分の名刺を用意しておき、自己紹介をしながら名刺交換を行うのです。これなら楽しく自己紹介ができますね。
 
 
①あいさつ、②自分の名前、③「どうぞ」と言いながら名刺を差し出す、この3ステップを英語で行う、名刺ゲーム。なるべくたくさんの人と名刺交換をしましょう!
 
 
交換した名刺は、台紙に張ります。こちらの方は、8人と名刺交換をして、見事コンプリート!
 
英語の自己紹介は、徐々にステップアップしていきます。
名前のほかにも、年齢、出身地、仕事、趣味について話せるようになりました。
下の写真は、趣味(好きなもの)について話している場面です。絵の中から、自分の好きなものを一つ選んで、「I am 〇〇 fan.」や「I like 〇〇」と、みんなの前で話します。
 
 
発表をした方には、会場から大きな拍手が送られます。参加者の一人ひとりが、人前で話すことを楽しんでいました。
 
講座の中では、各自の自己紹介を文章で書くことも行いました。
 
 
慣れない英語に苦戦しますが、サポーターに教えてもらいながら、一文字ずつ記入していきます。記入しておくことで、ファイルを見れば、いつでも英語で自己紹介ができますね。
 
自己紹介の仕上げは、これまで習ったフレーズをすべて使って自己紹介を行います。
リチャード先生の授業は、ゲームを用いてとにかく楽しい!ここでも、椅子取りゲーム風に進めます。
 
 
丸く輪になって座り、音楽をかけます。音楽がなっている間はボールを回し、音楽が止まった時にボールを持っている人が自己紹介をする、というゲームです。音楽にもこだわり、リチャード先生が選曲した今イギリスで流行っている曲を流します。英語が飛び交い、本当にイギリスにいるみたい?!
 
 
見事、ボールが止まった人が、全員の前で自己紹介を行います。
みなさん、今日習ったフレーズを使いながら、上手に自己紹介ができましたね。素晴らしい!!
 
講座の最後に、リチャード先生から、とても大切なお話がありました。
「英語を勉強する時に大切なことは、上手に話すことではなく、「伝えたい」という気持ちがあること。完璧な英語でなくてもいい、単語だけでも伝わるものはあるはず。恐れずに、どんどん話していきましょう!」
今回、参加してくださったみなさんは、まさに「伝えたい気持ち」を沢山持っている方たちでしたね。とても積極的に参加している姿に、英語に苦手意識をもっていた学生たちはビックリ。学生にとっても学ぶことが多い講座でした。やりきった後の笑顔が印象的な集合写真となりました。
 
 
リチャード先生の気持ちを汲んでくれる優しさと、超ハイテンションにすっかり魅了された第2回の講座でした。
リチャード先生、楽しく元気が出る講座をありがとうございました!
参加者のみなさん、サポーター、スタッフの皆さんも、ありがとうございました。お疲れ様でした。
 
 


2012年10月2日火曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 第3回 笑顔をかこう!とろう!

 台風直撃?!と、心配された先週末、はぴねす☆の普段の行いの良さか、はたまた参加者の皆さんの行いの良さかわかりませんが、とってもいいお天気の下、はぴねす☆EIWAカレッジ第3回目の講座「笑顔をかこう!とろう!」が行われました。

 昨年も大好評だった、この講座ですが、今年はみなさんの期待に応えてパワーアップ!
大学を飛び出して、なんと日本平動物園でスケッチ&撮影大会を行いました。今回は2012年9月29日に行われた講座の様子をお伝えします。

 
 今回の講座は、時間も2倍。通常は午後からスタートしますが、本日は10時スタート!スタッフは8時15分に大学に集合し、会場の準備を行いました。御殿場や沼津、磐田から通っている学生は、普段の授業よりも早起きをして、眠い目をこすりつつ準備に駆け付けてくれました。

すこ~し眠そうですが、やる気十分のスタッフたちです。

 
快晴の空の下、いよいよ講座スタートです!


今回の講師は、佐藤浩司郎さん大野仁志さんのお二人です。

佐藤 浩司郎 さん
佐藤さんは、県内で活躍する画家さんで、子どもや大人の絵画教室の講師もされています。また最近では、静岡市内でご自身の作品を展示する個展を開かれたそうです。
久しぶりにお会いしたら、おひげが生えてワイルドになっていました。芸術家っぽくてステキです。

 まずは、佐藤さんから絵の描き方の説明をうけます。鉛筆の持ち方などの技術の説明もありましたが、最も大切なことは、好きなもの、描きたいものを描くことだそうです。その言葉に従って、参加者のみなさんは、一斉に自分の描きたいものを選んで、描きはじめました。
 

大野 仁志 さん
次に、大野さんからは、カメラの使い方の説明がありました。大野さんは、静岡市内で写真屋さんを営む傍ら、写真の魅力をみんなに伝えるために楽しいワークショップを企画・実施したり、カメラマンとして活動をされています。まさに、カメラと写真の魅力を伝える伝道師です。

昨年に引き続き、今年も大野カメラさん、富士フィルムさんのご厚意で、ポラロイドカメラとインスタントカメラのデモ機をお借りすることができました。この2種類のカメラを使って、写真の撮影を行います。


それぞれのカメラの特性を配慮して、ポラロイドカメラは、みんなの笑顔を、インスタントカメラは動物を撮る、と使い分けをします。

カメラを手にすると、みなさん自分の好きなもの、興味のあるものをパチリパチリ。

ファインダーを覗いて、直感的に操作ができること、少ない動作で扱えることが、カメラの魅力です。障害のある方が趣味を楽しむ道具として、カメラはいろんな可能性があるような気がしました。


人気の猛獣館299では、こんな場面もありました。こちらは、日本平動物園の人気者、シロクマのバニラです。もう一匹のシロクマ、ロッシーはのんびりお昼寝中で、あまり見ることができませんでしたが、その分、バニラがサービスしてくれました。
 
身近で動物たちを見ることができて、参加者の皆さんも大興奮!夢中でシャッターをきる人、絵筆をとる人、目の前から離れない人、歓声を上げる人、みなさんの反応の仕方も人それぞれでした。
 
動物園では、事前アンケートを参考に、描きたい動物ごとにグループに分かれて行動しました。ゾウ、キリン、アメリカバイソン、レッサーパンダ、サイ、ワニ、フラミンゴなど、それぞれの目的のエリアでスケッチと撮影をし、グループごとに昼食をとって大学へと移動します。
 
フラミンゴをスケッチ
夏のように暑い日だったので、動物園と大学への移動で汗をたっぷりかきました。

午後は、2時から全員での制作活動が始まりました。今回の作品は、それぞれが動物園でスケッチした絵や撮影した写真を、大きな模造紙に張り付けて、巨大な動物園のマップを作る!というものです。

下絵となる、動物園の地図は、夏休みの間にスタッフが、一生懸命作成したものです。さあ、徐々に完成していく様子を見てみましょう!

初めのうちは、まだ真っ白。動物のスケッチを張り付けていきます。 
正確な地図になるように、スケッチした動物のいた所に張ります。
 
途中で大野さんが現像してくれた写真が届きました。スケッチに追加して、写真を貼っていきます。
色のついていない地図に色を塗っていきます。色鉛筆やクレヨン、絵の具を使います。
どんどん、どんどん、貼って、塗って…にぎやかになってきました。
まだまだ塗ります。
いよいよ完成!! 
 
 
 みんなで力を合わせて、こんなに大きなマップができました!
このマップには、動物だけでなく、この日の参加者の笑顔がたくさん描かれています。最初は真っ白だったマップが、たった数時間で世界に1枚しかない、素敵なマップになりました。

笑い声と笑顔が絶えない第3回講座となりました。
協力してくださったみなさん、どうもありがとうございました。
スタッフ、サポーターの皆さんも、お疲れ様でした。

次の記事で、担当してくださった講師の佐藤さん、大野さんのコメントや、参加者のみなさんの声を紹介したいと思います。