2012年12月5日水曜日

レインツリーの国

 本を読みました。
有川浩さんの「レインツリーの国」です。
朝日新聞の書評でも紹介されていたのでご存じの方も多いかと思います。
ずいぶん前から手元にあったのですが、やっと読みました。
 
なぜもっと早く読まなかったの、私!!と問い詰めたい気分です。
 
いや~~、いい本ですね。
難聴の女の子と、聞こえる男の子の恋の話なのですが、その間には無視できない『障害』の存在があります。とてもリアルに、その「障害」を描いている作品だと思います。
作者は、これを「障害者の話」ではなく「恋の話」として書いたと行っています。でも、このリアルさは障害に関して十分な取材や勉強をしなければ書けないものです。障害というものが、小説のヒロインを通して「ああ、そんな苦労があるのね、そんな思いをしていたのね。」と、すっと胸に入ってきます。
 
障害そのものを理解することは、とても難しく遠い道のりのように感じるけれど、Aさんという個人を理解することは、少し身近に感じることができますよね。
学生の皆さんにぜひ読んでほしいなと思う一冊でした。ぜひ手に取ってみてください。
 
 

2012年11月27日火曜日

2012年度はぴねす☆EIWAカレッジ閉講式

昨年からスタートした「はぴねす☆EIWAカレッジ」ですが、今年度も無事に講座を終えることができました。2012年度のテーマは「暮らしをゆたかに~自分の世界を広げよう~」でした。2011年度の講座を振り返って、多くの受講生から「知らなかったことを知る喜び」「発見の喜び」が語られました。それは、学生スタッフの胸に強く響きました。
そこで、2012年度はぜひ、あまり触れる機会がないけれど、知ったら楽しくて世界が広がる内容を講座で取り上げよう!と、このテーマに決定しました。

閉講式では、まず実行委員長の松浦さんから挨拶がありました。


世界を広げるための4つの講座について、1回目から簡単に振り返っていきました。
1回目は山田美代子先生による「音楽」、2回目はリチャード先生による「英語」でした。音楽では、触ったことのない楽器に触れ、演奏を楽しみました。また、英語では、自己紹介ができるように勉強をしました。松浦さんは、もっともっと英語が話せるようになりたいと強く思ったそうです。
3回目は、大野仁志さん、佐藤浩司郎さんによる「絵と写真」のワークショップでしたね。日本平動物園に出かけ、動物や友達の絵を描いたり写真を撮って、大きな作品を完成させました。4回目では「観光」を取り上げ、地元に目を向けて宝物を見つけ出して宣伝することをしました。

「4回の講座を通して、発見がありましたか?興味が持てることや、勉強してみたいことが見つかりましたか?」という松浦さんの問いかけに、多くの受講生が大きな声で返事をしてくれました。

他にも、学内ではぴねす☆の認知度が上がり、応援してくれる人が増えたこと、はぴねす☆の活動を通して受講生の皆さんと接することができて楽しかったことなどを話し、最後は、「4年生はこれで卒業しますが、また町で見かけたら声を掛けてね。1年間ありがとうございました!」と元気に締めくくってくれました。

私は、実はこの「町で見かけたら声を掛けてね。」という言葉に、とっても感動してしまいました。
地域で障害のある人が暮らすためには、充実した施設が一つあって優秀な職員がいることよりも、地域にその人のことを理解してちょっと気にかけてくれたり、困ったときに手を貸してくれる人があちらこちらにいるかが、鍵になると思うのです。
「おはよう。」と声を掛けてくれたり、レジでお金の支払いがわからなかったら「その100円出せばいいんだよ。」って言ってくれるような、ほんの小さなお手伝い。行く先々で手伝ってくれる人がいれば、常に介助者や支援者がくっついていなくても、生きていける人が沢山いると思います。

最近の日本の文献にはあまり紹介されないのですが、アドボケイト(権利擁護)には、セルフ・アドボケイト(自分自身・当事者による権利擁護)とシチズン・アドボケイト(市民による権利擁護)があると言われています。街中でほんの小さなお手伝いをしてくれる人、困ってたら「どうしたの?」って聞いてくれる人は、障害のある人にとってシチズン・アドボケイトなのだと思うのです。だから、シチズン・アドボケイトを増やしていくことが、障害のある人が暮らしやすい社会を創ること、優しい社会を作っていくことになるのではないでしょうか。

はぴねす☆は、ほんの小さな集まりで、場所も時間も限られているお付き合いですが、その中から、卒業後も地域で付き合っていくという思いが生まれたこと、シチズン・アドボケイトを生み出す土壌となっている(といったら言い過ぎかな?)ことが、とてもとても嬉しかったのです。この輪がもっともっと広がっていくといいなぁと、思いました。

すっかり感慨にふけってしまいましたが、まだ閉講式の途中でした!!

実行委員長挨拶の後は、修了証書の授与です。
僭越ながら、私がご挨拶と授与を担当させていただきました。挨拶では、「勉強することは、自分を守る方法を知ることです。知識が増えると、おかしいことにおかしいと言えるようになり、嫌なことは嫌と言えるようになります。自分に自信が持てると自分を好きになれます。それが、自分の権利を守る第一歩です。はぴねす☆EIWAカレッジでは、ただ勉強するだけでなく、みんなが自分の権利を守れるようになることも応援しています。」といったお話をさせていただきました。

昨年度は年4回の講座に連続して出席できることが応募条件でしたが、今年度は1回毎に応募できるよう、応募条件を変更しました。そのため、2回以上受講してくださった受講生を対象に修了証書をお渡ししました。(1回だけの参加の方には、参加賞のプレゼントがありました。)


1人ひとりの名前を呼んで、修了証書をお渡ししました。証書を受け取った後、講座の感想や、自分が今取り組んでいることや、次に頑張りたいことなどを、みんなの前で宣言してくれた受講生もいました。1年間の講座を終えて、それぞれの胸の中に湧き上がる思いがあったのだと思います。

ある受講生の方が、こんな言葉を言ってくれました。
「ぼくは、バカじゃありません。はぴねす☆EIWAカレッジで勉強を頑張っています。」
いつもニコニコ、朗らかな方で、物静かにお話をされる印象でしたが、この時はとてもはっきりした口調で大きな声で話してくれました。
多分、私が話したことを受けて、これまでの様々なことを思い出されたのだと思います。きっと、楽しいことばかりではなく、嫌な思いも悔しい思いもされたと思います。それでも、誇りを持ち、自分をさらに高めたいと思う姿に胸が熱くなりました。

ピープルファースト(知的障害者の当事者運動)のリーダーたちも、同じことを言っています。
「私たちは知恵おくれや障害者ではなく、まず人間として扱われたい(I want to be treated like people first.)。」と。

私たちはこの思いに向かい合い、自分にできることをしていかなくてはいけないと、そう思わされました。本当に、心から。

というわけで、証書授与の途中から涙でボロボロになってしまった私でしたが、閉講式を通して、改めて「はぴねす☆EIWAカレッジ」の良さを認識してしまいました。
それというのも、はぴねす☆を支えてくださる受講生のみなさん、講師の先生方、サポーターの皆さん、スタッフの皆さん、応援してくれる大学の皆さんのおかげです。ありがとうございました。

特に、学生スタッフの皆さんは、慣れないことばかりで大変だったと思いますが、本当によく頑張ってくれました。今年は、人数も少なくて一人あたりの負担も多かったと思いますが、最後まで投げ出さず頑張ってくれました。スタッフの皆さんがいたからこそ実現できた講座です。お疲れ様でした。

今年度のはぴねす☆EIWAカレッジはこれにて終了です。
次は、2月~3月に1年間の活動を振り返り、評価する「活動報告会」を開催する予定です。
お楽しみに。

はぴ☆カレ 地元の宝さがしをしよう 後編

昨日はひどい雨でしたが、今朝はいいお天気に恵まれました。空気が澄みわたっていて、雪をかぶった富士山と青く澄んだ海がとてもきれいに見えました。

さて、はぴねす☆EIWAカレッジ4回目の講座、「地元の『宝さがし』をしよう」後編をお送りします。

4つのグループに分かれて、2泊3日の旅行プランを作ります。グループワークの様子を紹介しましょう。こちらのグループはじっくり話しあいながら、作業を進めている様子。

 
まず、ターゲットを誰にするか、キャッチコピーは何にするか、をグループで話し合っています。各グループを野瀬先生がまわり、アドバイスをしてくれます。
 
 
各グループのテーブルには、受講生の皆さんの課題や静岡県のパンフレットが、沢山置かれています。これらの中から、ツアーに盛り込むものを探し、切り抜いて模造紙に貼っていきます。すると、視覚的でわかりやすいツアー案内が出来上がるのです!


こちらのグループは、ツアーの概要も固まり、そろそろ仕上げの様子。模造紙に決まったことを描いたり、貼ったりしています。


そうそう、ツアーの要。旗も忘れてはいけません。字を書くことが得意な受講生の方が、率先して旗にキャッチコピーを書いてくれました。

あっという間に、40分が過ぎ、グループワーク終了の時間になりました。グループごとに前に出て、自分たちが考えたツアーの内容を発表してもらいます。さあ、どんなツアーになったのでしょう?!

それぞれのグループのメンバーが前に立ち、模造紙を指さしながら、自分たちが考えたツアーを発表します。


このグループが考えたツアーのキャッチコピーは、「静岡LOVE STORY大作戦!!」
清水のドリームプラザでお寿司を食べたり、清水港から伊豆まで船に乗ったり、伊豆の温泉に入ったり、浜松のホテルでフランス料理を食べたり、遊園地で観覧車に乗ったりと、グルメとロマンチックなシチュエーション満載のツアーでした。ラブストーリーが生まれそうですね☆

他にも、大道芸ワールドカップを中心に楽しむ「気分ランランツアー 世界の演技を楽しもう!」や、
静岡県を食で横断する「家族で行こう!食い倒れの旅 秋のグルメツアー」、静岡富士山空港からスタートして各地の名物を食べながらゆったり周遊する「びっくり!のんびり♪富士山観光」など、どれも楽しいツアーが提案されました。

そして、それぞれのグループのプレゼンの後は、どのツアーがもっともよかったか、投票をしました。一人にひとつ、お花が渡され、一番いいと思ったグループにお花を渡します。


開票の結果、なんと3グループが同点優勝!どのグループも魅力あるツアーでしたから、納得の結果です。みなさん、優秀な宣伝マンばかりでしたね。

最後に、野瀬先生から講評をいただきました。


旅をした時に、おいしい味もきれいな景色もいいけれど、いちばん心に残るのは、「人とのふれあい」だそうです。「〇〇さんがおいしいって紹介してくれたお店だな」「あの時、一生懸命案内してくれたな。」というように、人とのふれあいが旅の思い出となって残っていきます。
今回の講座では、地元の宝を探して、さらに宣伝マンになってその宣伝をしました。受講生のみなさんには、外から静岡に訪れた人に、それらを温かく紹介できる人であってほしい、そして、静岡の良さをもっと他県の人にわかってもらえるようにしましょう、とお話がありました。

観光学という一見、人とはあまり関係のなさそうなジャンルでしたが、「人とのふれあいが大切」という大きな発見がありましたね。やはり、人とのふれあい・繋がりは、社会生活のいろんな場面で大切なのですね。

野瀬先生、楽しくて新発見が多い講座を、ありがとうございました。



受講生のみなさん、学習サポーター、スタッフの皆さんも、ありがとうございました。お疲れ様でした。

講座終了後に、引き続き閉講式が行われましたが、その様子はまた次回にお伝えします。

2012年11月22日木曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ第4回 「地元の『宝さがし』をしよう!」開催 前編

すっかり寒くなり、季節は秋から冬へと向かっていることを実感する今日この頃です。
11月に入ってから、大学では風邪やインフルエンザが大流行でした。みなさまもお気を付けください。

受講生や学生の体調不良が心配されましたが、11月17日(土)に本年度最後の「はぴねす☆EIWAカレッジ」が開催されました。第4回は観光学を取り上げ、本学人間社会学科の野瀬元子先生を講師にお招きし、「地元の『宝さがし』をしよう!」と題してお送りしました。

朝から雨が降るあいにくのお天気でしたが、受講生のみなさんは元気いっぱい!
今回は受講生16名、サポーター、スタッフ等を合わせて、総勢29名の方が参加してくださいました。


第3回の講座から、司会も2年生が担当しています。前回よりも、上手になったでしょうか?

講師を担当してくださった野瀬元子先生です。


野瀬先生は、千葉県のご出身。なんとミッキーマウスが隣人だそうです。

まず、観光についての説明と、その現状について野瀬先生からお話がありました。国内観光旅行は、レジャー活動の中でも多くの人がこれからやりたいと思っていたり、またこれまでに参加したことがあるメジャーなものだそうです。そう思っている人がいる反面、日本はフランスや韓国に比べ、一生を通して宿泊旅行に行く回数が少ないという調査結果があるそうです。
 

これは、もっともっと地元の『宝』を探して、宣伝する必要がありますね。
そして、静岡に泊まってもらわねば!!と、受講生たちも、だんだんやる気になってきました。

ここで、観光地にまつわるクイズがありました。
スクリーンに映し出された映像を見て、どこかをあてます。


これは皆さん、ご存じですね。そう、東京タワーです!
最近は、スカイツリーに押されがちですが、れっきとした東京のシンボル、日本の高度経済成長のシンボルです。


映像が映し出されると、あちらこちらで「はい!」と高く手があげられます。どの受講生も、とても積極手に参加してくれました。

次は、1人ひとりが前もって探しておいた「地元の宝」について、発表をしました。
今回の講座では、受講生や学習サポーター、スタッフに事前に課題が出されていました。地元のおすすめの場所、おすすめのイベント、おすすめの食べ物について、絵や写真を添えて紹介するというものです。当日は、受講生の皆さんが提出した課題を、スクリーンに映し出しながら、全員の前で発表をしていただきました。マイクを持っての発表でしたが、みなさん堂々としていましたね。

 
聞いている方たちも、「どこにあるの?」「いいねぇ。」「知ってる!行ったことある!」「おいしそう~」など、一つひとつに興味津々でしたね。大道芸ワールドカップについての発表では、発表者とは別の方が実は「市民クラウン」として道化師の格好をして参加していたというお話が飛び出したり…。たくさんの静岡の宝が、発見できた発表でしたね。
 
みなさんの発表を聞いて少し小腹が減った頃、休憩になりました。
ここでは、課題の「おすすめの食べ物」に出てきたお菓子や、静岡名物のお土産ものをみんなでいただきました。
 
 
左上から、順に紹介します。
 おたけせんべい(藤枝)
 あげ潮(浜名)
 こっこ・イチゴ味(静岡)
 こっこ・抹茶(静岡)
 静岡茶ゴーフレット(静岡)
 葵せんべい(静岡)
 富士山頂(静岡)
 しらすパイ・辛口(浜松)
 しらすパイ・甘口(浜松)
 こっこ・プレーン(静岡)
 こっこ・チョコバナナ(静岡)
 8の字・お茶味(静岡)
 8の字・全粒粉味(静岡)
 静岡おかき・桜えび味(静岡)
 うなぎパイ(浜松)
 お茶羊羹(川根)


沢山のおやつを前に、皆さんの目が、顔が、キラキラと輝いていました☆
おやつを介して、「小さい時によく食べた」や「これ知らない」「〇〇で売っていて、おいしいんだよ」といった話がきかれました。お菓子も地元の宝、話題提供にも一役かってくれました。
ちなみに、こっこと富士山頂が人気で、あっという間になくなりました…。

おいしいおやつで心とお腹が満たされたら、講座の再開です。

後半は、「宣伝マンになろう!」と題して、グループ毎に、静岡をめぐるツアー・観光プランを作っていきます。まずは、スタッフが作ったプランを見本として紹介しました。


キャッチコピーとターゲットを決め、2泊3日の旅行行程を考えます。それらを模造紙2枚にまとめ、3分間でプレゼンします。それから、ツアーの要、旗も作ります。
はぴねす☆スタッフが考えたツアーのキャッチコピーは、「家族でルンルン♪静岡満喫ツアー」、ターゲットは家族連れです。静岡県をダイナミックに横断して、富士宮焼きそば、富士山こどもの国、熱海花火大会、日本平動物園、遊園地パルパルなどを盛り込んだ充実した内容でした。

見本を参考にしながら、4つのグループに分かれて検討開始!

残念ながら、今日はここで時間切れになってしまいました。
続きは、次回のブログでお伝えします。お楽しみに。


2012年11月16日金曜日

全部わかりますか?

これは、明日のはぴねす☆EIWAカレッジで使う小道具の一つです。
古今東西、静岡が世界に誇る(?)おいしいお土産が勢揃い。
みなさんは、全部わかりますか?

2012年11月15日木曜日

野瀬先生との打ち合わせ

 
今週末に本番を控えた、はぴねす☆EIWAカレッジ。
4回目は、本学人間社会学科で観光学がご専門の野瀬元子先生を講師にお招きして、「地元の『宝探し』をしよう!」を開講します。
 
学生スタッフは、担当講師との講座内容についての打ち合わせも行います。
野瀬先生にもお時間を取っていただき、本番までに3回の打ち合わせをし、講座の展開、学習方法、準備するものなどについて、話し合ってきました。
今日は、講座前の最終確認の打ち合わせでした。はぴねすが担当する準備について進行状況を報告し、当日の配布資料の確認などを行いました。
 
野瀬先生のほんわかと優しいムードに、学生二人の緊張もほぐれていきます。そして、毎回学生に対して「本当に素晴らしいことをしていますね~。」と声を掛けてくれるのです。「大変なことだと思うけれど、社会に出たらこういう仕事ばっかりだから。学生の内から、体験しておいたら本当に役に立ちますよ。」と、有難いお言葉。(そうそう、そうです!はぴねす☆は、学生のマネジメント、コーディネート能力の向上も狙いにしているのですよ!!)
 
学生だけでなく、私までも元気をいただいて野瀬先生の研究室を後にしました。
 
あと二日で、本番です。『準備9割』という言葉が示すように、成功の条件は、9割が準備です。入念な準備をして受講生の皆さんをお迎えしたいと思います。きっと、いい会になりますよ☆
 
 

2012年11月8日木曜日

ただいまリハーサル中

11月17日は、今年最後のはぴねす☆EIWAカレッジが開催されます。
 学生スタッフは、執行学年が2年生へと変わりました。先輩の助けを借りながら2年生たちが中心になって一生懸命に進めています。
 リハーサルを繰り返して、当日の動きをイメージし、わからない点や足りない点がないかを、全員でチェックしていきます。全員が役割を果たすためには、全員が理解して自発的に動ける状況にしておく必要があるのです。 夜遅くまで残って大変ですが、学生のみなさんは本当によく頑張っています。

本番まであと少しです。頑張っていい会にしたいですね。

2012年10月28日日曜日

こんなところにも!

1時間後に電車は動きだし、今は静岡県内を新幹線で走っています。
乗り換えで慌てていて気づきませんでしたが、社内で改めて切符を見たら、ここにも勇気リンリンのあの方が!!
何だかうれしくなってしまいました〜〓

アンパンマンと一緒に家に帰りたいと思います。

特急南風で岡山へ

たまたま予約した電車が、アンパンマン列車でした。何だか
得した気分です。

ウキウキして乗ったのですが、途中で、人身事故があり停まってしまいました。ガガーン!

岡山から予約した新幹線がいってしまう〜!!
焦ってもどうにもならないので、動き出すまでブログの更新をしています。
前方から本人さんらしき方が「乗ってた電車が事故に遭わなかったことに感謝しよう」との声。
うんうん、いいこと言いますねぇ。

本人大会決議文

分科会担当者からの報告が終わると、全員が前に出て、決議文を読み上げました。
知的な障害のある本人が、自分の権利について自分で守ることをセルフアドボカシーと言います。本人たちは、保護の対象から権利の主体へと変わることを望んでいます。この動きは、とても大切なことです。私も応援し続けたいと思います。

これで、全国大会は終了です。
私も静岡へと帰ります。

育成会全国大会本人大会全体会

育成会全国大会の最後は、本人大会 全体会です。昨日27日に行われた分科会について、それぞれの担当者が報告を行います。
会場には、前日に撮影された写真がスライドショーで流され、大会を振り返りました。

育成会全国本人大会決議文

式典の最後に、決議文が発表されました。差別、地域生活、しごと、本人活動などについて望むことが述べられています。

育成会全国大会大会式典

大会2日目は大会式典からスタートしました。式典は、本人も親も同じ会場で一緒に行います。会場が満員になってしまったので、第2会場でライブ映像を見ています。
沢山の方が祝辞を述べられますが、どんな言葉を使って話すかで、誰を対象に話しているかがわかります。
専門用語やカタカナの用語を多用せず、わかりやすい話し言葉で話すことはが、知的な障害のある人にとっての情報のバリアフリーです。

2012年10月27日土曜日

特別分科会「みんなで知る見るプログラム」ワークショップ

午後は、分科会でした。
担当の特別分科会でのワークショップは、35名の方が参加してくれました。
大盛況のうちに終了。…燃え尽きました…。というわけで、少しだけ紹介します。
詳細はまたの機会に。


会場は14階(最上階)。高知市内を見渡しながら、ワークショップを行いました。高知城も見えました。


 参加型のワークショップは、やはり楽しいですね。参加者の方からも、「参加できてよかった」「意見を聞いてもらえてうれしかった」という感想をいただきました。障害をテーマにしたワークが多かったので、しんどい場面もありましたが、みなさん積極的に参加してくれました。ありがとうございました。
 ワークショップで司会をした本人さんも素晴らしかったです。当事者が聞くことで出てくる話ってたくさんあるんですよね。ワークショップのプログラムは固まってきたので、次の課題は、このワークショップを開催できる本人のファシリテーターを全国に育てることです!!やることはまだまだたくさんありますね。でも、やりがいのある楽しい課題です☆

大会シンポジウム

いよいよ大会が始まりました。
一日目の午前中は、全体シンポジウムです。地域で生活することをテーマに、各地の本人がシンポジストとして、自分の生活について発表します。

2012年10月26日金曜日

育成会全国大会 事前会議の様子

やっとスマホからの投稿の仕方がわかりました。
今回の全国大会出張をいい機会に、練習をしています。
あまり内容のない投稿もありますが、それもまた一興ということで、目を瞑ってください。

事前会議が終わり、夕食をとってホテルに戻ってきたところです。
ここからはパソコンでの投稿です。
こんな風に出先からブログが掛けるなんて、数年前には思いもしませんでした。
ちょうどウィンドウズ8も発売ですね。ものすごい速さで、時代が変わっていることを実感します。

本日の事前会議の様子を少しだけお伝えします。
事前会議の会場は、高知駅から路面電車に乗って20分、県庁の近くにある三翠園というホテルです。三翠園は山内一豊の別邸だったとか何とか。(すみません、あまりよくわかっていません。)
とても立派な門構えに恐れおののきながら、中へと進みました。


 「全日本手をつなぐ育成会」はもともとは、知的障害者の子どもをもつ親たちがつくった団体であり、昔は「手をつなぐ親の会」と言いました。1990年代、日本においても障害をもつ本人たち(以下、「本人」といいます。)が声を上げ始め、育成会もその支援を始めました。力をつけた本人たちは、親や関係者に向かって、「私たちのことは、私たち抜きで決めないで」と訴え、本人が参加し、決定に携わることの大切さを訴えました。これらの活動は、本人活動と呼ばれ、全国各地で障害をもつ本人たちのグループが作られています。活動内容は幅広く、本人同士の交流を中心にしたレクリエーションから、本人の主張をまとめた冊子を作ったり、支援の在り方を検討まで、多岐にわたります。
 
 これらの本人活動の大きな動きを受け、育成会は、もはや親だけの団体ではなくなったと、現在の名称「手をつなぐ育成会」へと変更しました。

 そんなわけで、全国大会は、親向けの分科会と本人向けの分科会が同時並行で行われます。今日は本人向けの分科会の事前会議が行われました。



分科会は全部で6つあります。分科会ごとにテーブルに集まり、打ち合わせが行われました。


 事前会議の様子です。障害を持つ本人とそれを支援する「支援者」と呼ばれる人が一緒にテーブルについています。会場に支援者が多い様子をみて、すかさず本人から「支援者の人は一歩下がって支援してください」とアナウンスが入ります。どうしても障害のない支援者が優位に立ってしまいがちなので、本人が安心して発言できるよう、本人が中心になって進められるように、改めて支援者に注意を喚起し、会議の環境を整えようとしているのです。支援者が本人に与える影響はとても大きいので、本人活動において支援者がどう関わるかは永遠のテーマです。

 各分科会ごとに会議を行い、明日の分科会に備えます。私が参加するのは特別分科会「みんなで知る見るプログラム」ワークショップ。司会は、本人のみなさんがやってくださるので、私やその他の支援者はサポート役です。私は受付と書記の役割を担うことになりました。楽しいワークショップになりそうで、打ち合わせをしながらワクワクしてきました!明日が楽しみです☆

 
 
 会議は無事終わり、夜はみんなで「ひろめ市場」へ。会場から歩いて10分ほどのところにある市場です。たくさんのお店が並び、好きなところで買って中央の広場で食べるフードコートみたいなところです。

ボケボケの写真ですが。
地元、土佐のかつおをはじめ、おいしいものをたっぷりいただきました。安くておいしくて素敵なところでした。マンゾクマンゾク。
 
 
お酒の飲める方たちは、地酒の飲み比べをしてました。1杯100円ですって。10種類で1000円。安っ!お酒が飲めるって羨ましい…と思いつつ、私はゆずジュースを飲んでいました。
 
明日に向けて、たっぷり英気を養いました。
いよいよ、明日から全国大会が始まります。続きはまた明日。

育成会全国大会へ出発 3

瀬戸内海を渡っています。

いいお天気で、海と島がきれいにみえます。
いよいよ四国に突入です。

育成会の大会は明日からですが、発表者は前日に集まって事前会議に参加します。
障害のある本人に対する配慮として設定されています。
インクルージョンインターナショナル(育成会の国際組織で4年に1回、世界大会が開催されます。)でも、同様の会議が開かれていました。
こういった事前の情報提供や会議は、障害者権利条約にもうたわれている合理的配慮の一例であり、当事者の声をうけて設けられるようになりました。

育成会全国大会へ出発 2

たこむす、開けてみました。

これは、名古屋名物の某おむすびの…?
大阪の商人精神ってスゴいですね。思わず笑ってしまいます。
好きです、見習いたいものです。

味もおいしかったです。

育成会全国大会へ出発

今日から2泊3日で出張です。

まずは、腹ごしらえ。新大阪駅でコレを発見!

2012年10月7日日曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 第2回 英語でスマイル!

ブログでの報告が遅くなりましたが、去る7月14日、はぴねす☆EIWAカレッジ第2回『英語でスマイル』を開催しました。
 第2回目の講師は、静岡英和女学院中学校・高等学校で英語を教えていらっしゃるリチャード・ウッドワード先生です。リチャード先生は、イギリスのご出身で、英語のネイティブスピーカー。はぴねす☆とは今年度からのお付き合いですが、趣旨に賛同してくださり、今回の講師を担当してくださいました。

リチャード先生とスタッフの学生、入念な打ち合わせ中。
今回、リチャード先生とともに講座の内容、スケジュールを検討してきたスタッフは、2年生のIさんでした。はぴねす☆のスタッフは、2年生と4年生しかいないため、2年生の段階から運営の中心となって活躍してくれています。そうそう、実はIさん、リチャード先生の教え子でもあります。

 何度も事前に打ち合わせをしていますが、当日の朝も、念入りに最終確認。リチャード先生の参加者にとってよい講座となるよう、最善の努力をする姿から、私もスタッフも大切なことを学びました。

さあ、いよいよ講座のスタートです。
各国の国旗が配置されたインターナショナルなネクタイで決めたリチャード先生!ツカミはバッチリです。参加者の皆さんも、口々に知っている英語を話し始めました。

まずは、リチャード先生の自己紹介。
子ども時代から大人になるまで、仕事のこと、趣味のことを写真を見せながら教えてくれました。リチャード先生の趣味は、料理とのこと。リチャード先生が作ったというおいしそうな手料理の写真に、歓声が湧きます。


次は、イギリスクイズ。
イギリスについて知っている事柄をどんどんあげていくブレーンストーミングに続いて、リチャード先生から3択のクイズが出されます。


写真は、イギリスで最も有名な名所はどこ?というクイズ。さあ、A、B、C、どれかわかりますか?

 
各グループで話し合い、「これだ!」と思う札を1枚選んで高く揚げます。そして正解したチームには、イギリスを代表する花、バラの花が与えられます。どのチームも、たくさんのお花をもらいましたね。
 
楽しいクイズを通して、グループの結束が強まり、会場もいい雰囲気になりました。
さあ、いよいよ英会話の勉強が始まります。
 
リチャード先生から、自己紹介の基本を教わりました。
この時も、アイテムが大活躍。あらかじめ全員分の名刺を用意しておき、自己紹介をしながら名刺交換を行うのです。これなら楽しく自己紹介ができますね。
 
 
①あいさつ、②自分の名前、③「どうぞ」と言いながら名刺を差し出す、この3ステップを英語で行う、名刺ゲーム。なるべくたくさんの人と名刺交換をしましょう!
 
 
交換した名刺は、台紙に張ります。こちらの方は、8人と名刺交換をして、見事コンプリート!
 
英語の自己紹介は、徐々にステップアップしていきます。
名前のほかにも、年齢、出身地、仕事、趣味について話せるようになりました。
下の写真は、趣味(好きなもの)について話している場面です。絵の中から、自分の好きなものを一つ選んで、「I am 〇〇 fan.」や「I like 〇〇」と、みんなの前で話します。
 
 
発表をした方には、会場から大きな拍手が送られます。参加者の一人ひとりが、人前で話すことを楽しんでいました。
 
講座の中では、各自の自己紹介を文章で書くことも行いました。
 
 
慣れない英語に苦戦しますが、サポーターに教えてもらいながら、一文字ずつ記入していきます。記入しておくことで、ファイルを見れば、いつでも英語で自己紹介ができますね。
 
自己紹介の仕上げは、これまで習ったフレーズをすべて使って自己紹介を行います。
リチャード先生の授業は、ゲームを用いてとにかく楽しい!ここでも、椅子取りゲーム風に進めます。
 
 
丸く輪になって座り、音楽をかけます。音楽がなっている間はボールを回し、音楽が止まった時にボールを持っている人が自己紹介をする、というゲームです。音楽にもこだわり、リチャード先生が選曲した今イギリスで流行っている曲を流します。英語が飛び交い、本当にイギリスにいるみたい?!
 
 
見事、ボールが止まった人が、全員の前で自己紹介を行います。
みなさん、今日習ったフレーズを使いながら、上手に自己紹介ができましたね。素晴らしい!!
 
講座の最後に、リチャード先生から、とても大切なお話がありました。
「英語を勉強する時に大切なことは、上手に話すことではなく、「伝えたい」という気持ちがあること。完璧な英語でなくてもいい、単語だけでも伝わるものはあるはず。恐れずに、どんどん話していきましょう!」
今回、参加してくださったみなさんは、まさに「伝えたい気持ち」を沢山持っている方たちでしたね。とても積極的に参加している姿に、英語に苦手意識をもっていた学生たちはビックリ。学生にとっても学ぶことが多い講座でした。やりきった後の笑顔が印象的な集合写真となりました。
 
 
リチャード先生の気持ちを汲んでくれる優しさと、超ハイテンションにすっかり魅了された第2回の講座でした。
リチャード先生、楽しく元気が出る講座をありがとうございました!
参加者のみなさん、サポーター、スタッフの皆さんも、ありがとうございました。お疲れ様でした。